串木野エリアにお出かけするなら

串木野エリアにお出かけするなら

今回は串木野エリアについて紹介していきます。

鹿児島県いちき串木野市は、2005年に市来町と串木野市との合併により誕生した市です。

串木野市の時代から漁業と石油備蓄事業が主な産業で、特産品にはさつま揚げ、サワーポメロ(柑橘類)、まぐろ丼、まぐろラーメンがあります。

市来町と串木野市の合併によって生まれた「いちきポンカレー」というポンカン(柑橘類)のピューレを使ったカレーも開発されました。

海(串木野漁港、照島海岸)に、山(冠岳、串木野金山)にと、面白そうな場所がたくさんあるエリアです。

紹介する場所

串木野エリアについて紹介していきます。

霊峰冠岳とその周辺

冠岳(かんむりだけ)は、鹿児島県いちき串木野市と薩摩川内市の境に聳える山で、東西に伸びる稜線に沿って西岳(標高516メートル)、中岳(標高496メートル)、東岳(標高486メートル)が連なっています。

西岳山頂の上宮祠から東シナ海、霧島山、桜島、開聞岳などを一望できます。

秦の徐福が訪れたという伝説があり、中世には頂峯院を始め、多数の寺社を擁する霊山でした。

西岳の中腹辺りに冠岳展望公園があり、全長6メートルの『日本一の徐福像』が建てられており、『冠岳』のシンボルとなっています。

冠岳花川砂防公園は冠岳の麓にあり、10本の年代橋や蓮池サイト、健康広場等がある中国風の公園として整備されました。

春は桜、夏は睡蓮、秋は紅葉と四季を通して様々な彩りを楽しめます。

4月初旬には珍しい緑の桜、御衣黄を見ることができ、水鏡サイトには望嶽亭から水鏡に映し出された冠岳の山並みが展望でき、広場からは水鏡に映った望嶽亭と仮山が映し出されるようになっています。

冠嶽園は、薬草の宝庫である冠岳の縮景と、その名の由来である『方士徐福』の伝承を形にするため頂峯院跡地に設けられた中国風庭園です。

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薩摩金山蔵

薩摩金山蔵は鹿児島県いちき串木野市にある、串木野金山(開山の時期は不明(芹ヶ野金山は鎌倉時代とされる)~1997年閉山、精錬所は操業中)の跡地を利用した『金と焼酎』をテーマにした観光施設です。

いちき串木野市に本社を置く焼酎メーカー・濱田酒造が運営しており、2003年9月に閉園した『ゴールドパーク串木野』の跡地を市の要請を受け、濱田酒造が『薩摩金山蔵』として2005年4月23日に再オープンさせました。

テーマを『薩摩』に絞り、江戸末期から薩摩の財政を支え、明治期に日本の礎を影で支えた金山と、500年の歴史を持つ焼酎を語ることで薩摩を語る場として整備されました。

ゴールドパーク串木野時代の施設は、開園当時流行していたポストモダンなものでしたが、薩摩金山蔵は和のデザインを押し出したものになっています。

串木野金山の西山坑が観光用坑道として見学でき、『ゴールドパーク串木野』で使用された観光坑道用に使用されたトロッコ列車(全長700メートル)を、プラットホームなどのデザインを一部変更してそのまま利用しています。

坑道の一部は焼酎の長期熟成貯蔵庫に転用され、1000リットル入りの容器に原酒が数多く収納されています。

醸造設備も設置され、伝統的な甕(かめ)仕込みの様子や焼酎の製造に関する展示も数多く設置されています。

2012年からは敷地内の専用設備で『薩州正宗』(さっしゅうまさむね)の銘柄で清酒の醸造を開始。

これは鹿児島県内での日本酒の醸造・生産は、1972年以来40年ぶりとなるそうです。

この日本酒は鹿児島県内のみの販売で、販路や販売量を拡大する予定はいまのところないようです。

串木野金山時代の遺構は、金山蔵の南側の山中の山腹を走っていた鉱山軌道に沿って海岸近くまでに渡って発電所や排水場、インクライン設備、トンネル等が残されています。

照島海岸とその周辺

照島海岸は薩摩半島の西海岸で、東シナ海に面する日本三大砂丘の一つ吹上浜県立自然公園の北端に位置し、白い砂と青い松が続く約3キロの砂丘海岸です。

毎年4月には農耕馬やポニーなどのレースでユーモラスな走りが人気を呼んでいる「浜競馬」や、釣り客で賑わい、またウミガメの産卵地でもあります。

橋で結ばれた照島公園は、その昔に島津家第26代斉宣公が市来へ湯治にやって来た際に、風光明媚な景色に感嘆されたそうです。

その時に男池の上にある巨巌に『驪龍巌』と大書され、今も残っています。

また、照島神社の入口に薩摩焼陶工上陸の碑があり、また、徐福伝説では徐福の上陸地点という伝説があります。

照島海岸・照島公園の近くにある長崎鼻公園は、東シナ海に突き出した松の緑と海岸の青が美しい公園です。

公園には半世紀以上の歴史がある灯台や展望所、海水プール、流水スライダー、遊具などが完備され、すぐ隣にはホテルアクアくしきの(※新型コロナによる影響で2020年4月に閉館となるも、2020年8月より営業再開)があります。

また、照島海の駅では地元近海で獲れた鮮魚や水産加工品のほか、地元産の野菜や生花などが販売されています。

また、地元で水揚げされた魚を使った料理が自慢の食堂も併設されています。

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薩摩串木野まぐろの館

鹿児島県いちき串木野市は、日本一マグロ漁船が在籍している港町です。

新洋水産有限会社「薩摩串木野まぐろの館」は、2013年12月12日に誕生し、南半球の赤いダイヤとされるミナミマグロを始め、新鮮なマグロの美味しさを伝え、多くの人達に魚に親しんで貰うことをコンセプトにしています。

建物の外観はマグロ漁船をイメージして船を模した形をしており、1階はマグロ漁船でいうと魚倉(※魚を貯蔵する場所)に当たる部分で、高級なミナミマグロをはじめとする各種マグロを手ごろな価格で小売販売する物産館になっています。

刺身用はもちろん、稀少な部位や珍味も購入可能な点は漁師直営店ならではです。

2階部分は、個室を備えたまぐろ料理専門店『松栄丸』があり、お手頃な価格でまぐろ料理を楽しめます。

おすすめのマグロ料理は、元祖串木野まぐろ丼、まぐろ大かま焼き定食、南まぐろ刺身御膳等があります。

3階部分の操舵室に当たるところでは、いちき串木野市におけるマグロ漁100年の歴史について見ることができる資料室と展望デッキです。

展望デッキは夏はビアガーデン、秋には花火、冬はイルミネーション等期間限定の催しが開催されます。

展示されている計器類は全て実物で、まぐろの町『いちき串木野』を実感することができます。

ちかび展示館

串木野地下石油備蓄基地は、地下に石油を貯める日本初の施設で、長さ555メートル、高さ22メートル、幅18メートルの岩盤タンクが10基あり、貯油能力は東京ドームの1.4倍に相当します(※ちなみに東京ドームの体積は124万立方メートル)。

この地下石油備蓄基地建設時に、タンク掘削用に使用した作業用トンネル(高さ7メートル、幅10メートル、全長780メートル)の入り口部分を利用して作られたのが「ちかび展示館」です。

「石油コーナー」、「基地のしくみコーナー」など4つのコーナーに分けられており、石油の重要性と地下備蓄のしくみを分かりやすく解説しています。

脱炭素、再生可能エネルギーと言われていますが、石油は現代社会を動かすうえでまだまだ欠かすことのできない物質です。

日本は国内で消費する石油の大半を輸入に頼っていますが、産油国、石油輸出国を取り巻く情勢はあまり安定していない印象を受けます。

不安定な情勢下で、もし産油国、石油輸出国に何らかの戦争、紛争、内戦、政変等が発生し、石油の供給に問題が生じた場合に備え、日本では国家備蓄・民間備蓄・産油国共同備蓄を合わせて約208日分の備蓄がされています。

しかし、同時に日本は地震、洪水、台風と災害の多い国でもあり、地上にある石油備蓄基地が壊滅してしまうリスクと隣り合わせでもあります。

2011年3月に東日本大震災が発生により、岩手県久慈市にある地下備蓄基地が被災し、地上施設は壊滅という被害を受けるも、地下の備蓄タンクに損傷はなく、従業員の人的被害もありませんでした。

災害の多発する国や地域で、石油をどのように備蓄するのかについて、考えさせられる一例となりました。

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おわりに

串木野エリアについて紹介してきました。

海に山にと面白そうな場所が多く、興味深い施設がたくさんありました。

金山、マグロと聞くと心惹かれるものから、石油という現代社会に欠かせない物についてまで自分の五感で知ることができる場所というのもなかなかないと思います。

海や山から自然のパワーを貰う場として、これらの場所にお出かけしてみるのも良いのではないでしょうか?

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